三人の娘達の記念日に、京都祇園のかづら清、幾岡屋などの髪飾りを少しずつ集めるうち、確かな技能に裏打ちされた逸品に心を奪われる様になりました。こちらでも素敵なお品を拝見し、時折購入させてもらっておりましたが、この先使用機会も限られています。箪笥にしまい込むよりも、次にお使い下さる方にお繋ぎしたいと思い、少しずつ出品に踏み切ることに致しました。娘達のために店鋪で購入して使用したお品、こちらでお譲り頂いたお品、私自身の七五三や成人式で使用したお品なども出品して参ります。どのお品も一度か二度ほど使用しただけのものです。特筆すべき大きな難はないように思われますが、一度は人手に渡ったものです。保管期間もあります。小さな見落としがございました時には、どうかご容赦下さい。[注意]出品物には舞扇、ちんころは含みません。黄色の鹿の子はお付けします。花簪は正絹です。金竹堂さんのお品を彷彿とさせる黄色の剣菊が見事な簪です。繊細な手仕事のお品です。京都でご購入と伺っています。前挿しには舞妓さんをなさっておられた方からお譲り頂いた菊の簪を合わせました。こちらは幾岡屋のお品と似ています。葉が少し乱れ、多少年月を経たお品かと。そこに珊瑚風のビーズがアクセントになった二段ビラ簪を合わせました。ビラの輝きで簪のセミアンティーク感も良い感じになったと思うのですが、いかがでしょうか。櫛簪は、菊と季節感を合わせた山茶花？です。銘がありますが読めません。漆塗りも丁寧で美しい伝統的なモチーフを描いた金蒔絵の未使用品です。葉には露を思わせる螺鈿細工。裏側にはかづら清の櫛によく見られる意匠の蝶々が二匹飛んでいます。雅の雅号はありませんが、もしかしたらかづら清さんのお品かも。雅号の入っていないお品はごく稀に見かけます。お譲り頂いた時には、お箱がなく確信は持てませんでした。鹿の子は黄色に朱色の水玉が飛んでいる可愛いものです。使用品ですので多少シボが緩くなっています。お品の組み替えはどうかご容赦下さい。よくよく考え抜いた末、組んだものばかりなのです。同梱のお値下げも承ります。匿名のゆうパケットプラス便でお送りする予定です。多少圧迫したりお花の針金の位置を変えてお入れしますので、到着後にご自身で整えて下さいね。誠実なお取引を心がけます。ご縁がありましたら、どうぞ宜しくお願い致します。